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Macのライブキャプションと字幕アプリ比較:日本語・翻訳・保存

Apple siliconのMacのライブキャプションは日本語に対応しますが、Appleのガイドに翻訳と保存の説明はありません。Chromeの自動字幕起こし、Zoom・Teams・Meetの字幕、Otter、MacWhisper、Vocenaと比べます。

要点

  • macOSのライブキャプションは標準機能で、どのアプリの音声も字幕にできます。使えるのはApple siliconのMacだけで、Appleのガイドに翻訳と保存の説明はありません。
  • Chromeの自動字幕起こしはChromeで再生中の音声だけが対象です。Zoom、Teams、Meetの字幕はその通話だけで、ZoomとTeamsは字幕を保存しません。
  • Otterは録音を文字起こしで残します(無料のBasicは直近25件まで表示)。MacWhisperは主にファイル向けで、有料のProにはライブキャプションもあります。
  • 翻訳では、Chromeのリアルタイム翻訳は字幕をGoogleに送ります。Zoom、Teams、Meetの翻訳字幕には、特定の有料プランかライセンスが必要です。
このページの内容

聞いている音声で選ぶ

  • どのアプリで再生している動画、ポッドキャスト、通話でも、文字で追うだけでよいなら、macOSのライブキャプションです。Apple siliconのMacが必要です。
  • Chromeで再生できるものなら、AppleのライブキャプションがないIntel Macでも、Chromeの自動字幕起こしを試してください。
  • Zoom、Teams、Google Meetの通話なら、そのアプリの字幕です。あとで言葉が必要なら、そのアプリの文字起こしも使います。
  • 会議を見返せる文字起こしとして残したいなら、Otterです。
  • 手元にある録音なら、MacWhisperです。
  • Macの音声や部屋の声を、最前面に留まるウィンドウで読み、あとで残したいなら、Vocenaです。
  • 外国語の音声なら、ブラウザではChromeのリアルタイム翻訳を使います。会議では、その会議のZoomのプラン、Teamsのライセンス、Workspaceのエディションのどれかに翻訳字幕が含まれていれば、会議アプリの翻訳字幕を使えます。ほかのアプリの音声なら、MacWhisper Proに翻訳付きのライブキャプションが載っています。
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イラスト

Macで字幕を付ける6つの方法

字幕にできる音声 言語 翻訳 文字は残るか 費用 必要なもの
macOSのライブキャプション どのアプリの音声でも、またはマイク 8言語。多くは地域別 Appleのガイドに記載なし Appleのガイドに記載なし macOSに搭載 Apple siliconのMac
Chromeの自動字幕起こし Chromeで再生中の音声 英語と、追加した言語 リアルタイム翻訳(字幕をGoogleへ送信) 残らない Chromeに搭載 Chrome
Zoom、Teams、Meetの字幕 その会議だけ 3つとも中国語、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、スペイン語を含む 特定の有料プランかライセンスで Zoom、Teamsは残らず、文字起こしを使う。Meetは一部のエディションで文字起こし 会議アプリの機能 会議アプリ。Zoomはホストが字幕をオフにできる
Otter Otterが録音しているあいだのマイクとMacの音声 英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、日本語、中国語 Otter Chatで会話を翻訳できる 残る 月の上限がある無料のBasicプランと有料プラン Otterアカウント、macOS 12.3以降
MacWhisper ファイルと録音。Proはマイクかシステムオーディオのライブキャプションを掲載 100言語 Proは文字起こしの翻訳と、購入ページにあるライブ翻訳 残る 無料版あり。Proは買い切りライセンス macOS 14.0以降
Vocena Macのシステムオーディオとマイク。フローティングウィンドウで表示 音声モデルとmacOSによる 有料 ライブラリに残る ライブキャプションは無料、時間制限なし macOS 15.5以降

macOSのライブキャプション

AppleのMac向けライブキャプションのガイドによると、ライブキャプションはFaceTimeやPodcastsなど、どのアプリの音声も、周りの会話もリアルタイムで文字にします。音声はMac上で処理されます。使えるのはApple siliconを搭載したMacだけで、すべての言語、国、地域で使えるわけではありません。Windowsのパソコンで使うときは、字幕の始め方と直し方を見てください。

2026年10月5日時点で、macOS Golden Gateを対象とするAppleのmacOSの機能提供状況のページのAccessibility: Live Captionsの一覧には、広東語、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、標準中国語、スペイン語が載っていました。英語はオーストラリア、カナダ、インド、シンガポール、英国、米国、スペイン語はメキシコ、スペイン、米国の地域別です。日本語と韓国語には地域の指定がなく、広東語、フランス語、ドイツ語、標準中国語は地域ごとに載っています。

オンにするには、アップルメニュー →「システム設定」→「アクセシビリティ」→「ライブキャプション」と進みます。初回はMacが言語データをダウンロードするので、インターネットにつながっているときに行います。初期設定では、すべてのアプリの音声が字幕になります。部屋にいる人の声を字幕にするには、メニューバーの「ライブキャプション」アイコンをクリックして「マイク」を選びます。オフにするのも同じ設定ページです。オン/オフの切り替えや音声ソースの変更にはキーボードショートカットも使えます。場所は「システム設定」→「キーボード」→「キーボードショートカット」→「アクセシビリティ」です。

Appleのガイドには、字幕を翻訳する方法も保存する方法も書かれていません。またAppleは、精度にはばらつきがあり、危険の大きい状況や緊急時にはライブキャプションに頼らないよう注意しています。聴覚障害のある方が別のアプリを探しているときは、文字起こしアプリの足りない点と代わりも見てください。

設定が見つからない、またはウィンドウに何も出ないときは、ライブキャプションのトラブルシューティングガイドで順に確認できます。ポッドキャストなら、まずApple Podcastsにそのエピソードのトランスクリプトがあるかを見てください。Macでポッドキャストに字幕を付けるガイドで両方を扱っています。

Chromeの自動字幕起こし

GoogleのChromeで字幕と翻訳を管理するページには、自動字幕起こし(英語版ではLive Caption)は音声と字幕をパソコン上で処理し、保存せず、デバイスの外に送らないとあります。そのため、あとに残る文字はありません。対象はChromeだけなので、Zoomアプリでの通話やApple Podcastsのエピソードには、ほかの方法が必要です。GoogleのMac向けの手順にはApple siliconの条件が書かれていないので、AppleのライブキャプションがないIntel Macでも、ブラウザで再生するものはChromeで試してください。

右上のその他アイコン →「設定」→「ユーザー補助」を開き、自動字幕起こしをオンにします。字幕はドラッグできるふきだしに表示されます。英語以外の言語にするには、「言語を管理」の横にある「言語を追加」を選びます。Chromeが言語パックをダウンロードしたら、「優先する字幕の言語」でその言語を選びます。Macでどの言語が使えるかはGoogleのページに書かれていないので、使う前に「言語を追加」の一覧で確かめてください。

リアルタイム翻訳(英語版ではLive Translate)も、同じ「ユーザー補助」の設定にあります。「訳文の言語」で選んだ言語に訳すため、字幕をGoogleに送ります。オンにすると、字幕はMacの外に出ます。

Zoom、Teams、Google Meetの字幕

この節のボタン名は、各社の英語版ヘルプに載っている表記です。

Zoomの字幕の表示ガイドによると、字幕は会議コントロールのShow captionsをクリックすると表示されます。見当たらなければMoreの中にあります。各行には話者の表示名が付きます。ホストは会議の字幕をオフにできます。字幕をオンにできる人をホストが制限している場合は、Show captionsの代わりにRequest captionsが表示されます。Zoomの字幕の言語は、自動字幕のページに載っています。

Zoomの字幕と文字起こしの変更に関するFAQによると、2026年5月の更新以降、字幕は保存もダウンロードもできません。残る記録は会議の文字起こし(Meeting transcript)で、ホストか管理者がオンにするまではオフのままです。翻訳字幕には、Business Plus、Zoomが挙げているEnterpriseプランのいずれか、またはTranslated Captionsアドオンが必要です。条件はZoomの翻訳字幕の要件に書かれています。誰が支払うのかはZoomの翻訳字幕ガイドにまとめています。

Teamsでは、More actions → Language and speech → Show live captionsを選びます。Microsoftのライブキャプションのページには、Teamsは字幕を保存しないとあり、代わりに文字起こし(transcription)を案内しています。ライブ翻訳字幕はTeams PremiumかMicrosoft Copilotのライセンスで使えます。主催者がどちらかを持っていれば、会議の参加者全員が使えます。文字起こしの手順はTeamsの字幕を保存するガイドで説明しています。

Google Meetでは、ウィンドウ下部のTurn on captionsをクリックします。GoogleのMeetの字幕ページによると、字幕がオンになるのは自分だけです。さかのぼって読めるのは、自分が会議に参加し、字幕をオンにしていたあいだの部分だけです。このページには、字幕を保存する方法は書かれていません。Meetの翻訳字幕は、Business StandardやEnterprise Plusなど、一部のWorkspaceエディションに限られます。同じページには、会議を録画するときにRecord captionsを選ぶと、字幕を録画に埋め込めるとあります。録画に字幕を入れるか分けておくか迷うときは、字幕を埋め込むか分けるかの判断を見てください。Meetの文字起こしも特定のエディション向けで、主催者のGoogleドライブに保存されます。文字起こしの対応言語は英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語です。

Otter

Otterは、会議をはじめ、録音したものを文字起こしにしてアカウントに保存します。2026年10月5日時点の料金ページには、無料のBasicプランでのライブ文字起こしと、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、日本語、中国語の文字起こしが載っています。Basicでは文字起こしが月300分、1回の会話は30分までで、表示されるのは直近25件の会話だけです。ほかのBasicの上限はOtter無料プランのガイドにあります。ほかの言語の文字にしたいときは、Otterの対応言語のページにあるとおり、Otter Chatで会話を翻訳します。

Macで使うOtterのデスクトップアプリには、macOS 12.3以降、Otterのアカウント、それに2つの権限が必要です。MicrophoneとScreen & System Audio Recordingです。2つ目の権限があれば、ヘッドフォンをしていても、会議の参加者の声やMacで再生中の動画の音声をOtterが拾えます。Zoom、Teams、ブラウザ、Slackのハドルの通話を検知して録音を促したり、自動で録音を始めたりもできます。設定はMacでOtterを使うガイドにあります。

文字起こしは、書き起こされるそばからOtterのウィンドウに表示されます。OtterのYouTube動画の文字起こしの記事では、動画とOtterの文字起こしを並べて表示する方法を勧めています。インターネットにつながらない状態で字幕が必要なら、オフラインのガイドを見てください。接続がないときにOtterがどう動くかを説明しています。

MacWhisper

MacWhisperの中心は、ファイルの文字起こしです。ホームページと価格表では、ドラッグしたファイルをローカルモデルで文字起こしする機能が最初に紹介されています。無料版は100言語に対応し、ファイルとマイク録音を文字起こしでき、TXT、SRT、VTTで書き出せます。Proは買い切りのライセンスで、話者の識別、文字起こしの翻訳、会議の自動録音が加わります。

ライブキャプションはProにあります。MacWhisperのGumroadの購入ページには、マイクかシステムオーディオの音声に付くリアルタイム字幕(ライブ翻訳付き)と、対応モデルでの話者識別付きのリアルタイム会議文字起こしが載っています。動作環境はmacOS 14.0以降とあります。ホームページの価格表にはライブキャプションが出てこず、MacWhisperの会議録音のガイドも録音を止めてから文字起こしする手順のままです。ライブキャプションのためにProを買うなら、インストールしたらすぐに自分の音声で試してください。Mac App Store版ではなくmacwhisper.comで販売されている版には、音声入力(Dictation)もあり、話した言葉を任意のテキスト欄に入力します。モデル、無料版とProの違い、アプリの音声の録音についてはMacWhisperのガイドを見てください。

Vocena

Vocenaは、Macのシステムオーディオや、マイクの近くにいる人の声を字幕にするアプリです。字幕はほかのアプリの手前に留まるフローティングウィンドウに表示され、文字はあとに残せます。macOS 15.5以降が必要です。ライブキャプションは無料で、時間制限はありません。翻訳は有料で、MacアプリでAppleのオンデバイス翻訳を使うにはmacOS 26以降が必要です。セッションはそれぞれライブラリに保存され、文字はTXTで、音声を録音していればタイムスタンプ付きのSRTでも書き出せます。どの言語を認識できるかは、選んだ音声モデルとmacOSによって決まります。クラウドモデルを選ばない限り、音声認識はMac上で動きます。クラウドモデルはサブスクリプションで使え、音声をアップロードします。

iPhoneとiPad向けのアプリもあります(iOSまたはiPadOS 26以降)。iPhoneでほかのアプリの音声に字幕を付けるには、iOS 27を搭載したiPhone実機が必要です。

出典と確認